2018年1月2日火曜日

CFD実験室その9 何株買うのか決めつつ、レバレッジを考える

皆さんこんにちは、オザワークスです。

前回購入銘柄はフォードに決まりました。今回はそのフォードを何株買うのかを決めていきましょう。

購入資金は1万円です。これが現物の株取引であれば、そのまま1万円分の株を買って、はいおしまいなんですが、ここはCFDです。1万円で1万円分の株を買ってちゃあつまらない。1万円で、2万円でも3万円でもより多くの株を売買できるのがCFDの特徴のひとつです。これをレバレッジを掛ける、といいます。

CFDのキモ、レバレッジとは?

レバレッジとは「テコの原理」という意味の言葉で、手持ちの資金でそれ以上の額の取引を、それこそテコで動かすようにやってのける、そんな感じに理解していただければ結構です。

レバレッジは◯◯倍という言い方をされます。例えば1万円で2万円分の株を買えばそれはレバレッジ2倍です。3万円なら3倍。投資資金に対する取引額の倍率なんですね。ちなみに外国株CFDの最大レバレッジは5倍です。

ともかくも折角CFDで個別株なのだから、レバレッジは掛けていきたいですね。でも具体的にどういう風に? どのくらい? 何のメリットがあるの? 今レバレッジという言葉を知った方などは疑問が尽きないと思います。

ぶっちゃけレバレッジを掛けた取引にはメリットデメリット両方あります。ぼくも正直どのくらいのレバレッジが外国株CFDにおいては適正なのか、いまだにテスト中です。

フォードをレバレッジ2倍で買ってみる

とりあえず、ここはとりあえずレバレッジ2倍、つまりは1万円で2万円分のフォードを買ったとして、レバレッジについて具体的な数字も交えながら考えてみたいと思います。

まず資金は1万円ですね。これは変わらない。それに対してフォードの株価を参照しなければいけません。ただし、CFDはすべて日本円での取引です。さてでは、フォードの株価は日本円でいくらだったかな? GMOクリック証券内に便利なページがあります。

まだ購入銘柄探しをしていたときのようにGMOのサイトで「詳細検索へ」から「米国株60」を「予想配当利回り」順に並べてみて下さい。この画面です。
これのフォードのところの真ん中あたり、「最低約定金額 1単位必要証拠金」の欄にご注目。1423円と285円という2つの金額が書いてあります。

1423円は現在のフォードの株価を円換算したものです。285円はそのフォード1株を買うために必要な最低金額です。

このうち、重要なのは1423円の方です。285円の最低金額は忘れて下さい。このページでは、フォード以外の高配当銘柄の日本円での株価も簡単に把握できます。覚えておくと後々便利です。

さて、フォードの株価が1346円だとわかりました。これを2万円分買うわけです。1346×15=20190円で15株買うと2万円に1番近いですかね。1株を分割して買うようなことは出来ないため、ここはまあ「約2万円分」でいいです。というわけで買う数量は決定、15株です。

レバレッジのメリットデメリット

では、1万円で2万円分のフォード15株を買うと、どんなメリット&デメリットがあるでしょうか。これはそのままレバレッジを掛けた取引のメリット&デメリットでもあります。

まずメリットの一つめは、貰える配当金が2倍になります。保有する株数が2倍なのでこれは当然。長期配当投資を目指すならこれは大きなメリットです。

メリットその2。株価の上昇による儲け、これも2倍になります。配当狙いの投資でも、株価が上がったらそれはそれで嬉しいですよね。

逆にデメリットはどうでしょう。まずは支払わなければならない金利調整額、これが2倍になります。株数を倍持ちますからこれもそうなりますね。ただ、この金利に関してはある特殊な買い付け方法で回避できます。なのでデメリットと言うほどのことはないでしょう。後ほど説明します。

デメリットその2。株価の下落による損失が2倍になります。上昇が2倍であれば、下落によるダメージもまた2倍。これがなかなか痛いところです。正直、なかなか痛いところくらいで済めばまだいい方で、レバレッジを効かせた取引での株価の下落は、もっと深刻な事態を引き起こします。それがロスカットです。

ロスカットは次回、説明します。

レバレッジは界王拳?

と言った感じで、今回はフォードを何株買うかを題材にレバレッジについて話してみました。レバレッジは現物にはない概念なのでちょっとややこしいですが、ぼくはレバレッジについて考えるときいつもアレに似てるなあ、と思っています。

アレというのは、有名なマンガのドラゴンボールに出てくる界王拳という技です。知っている方も多いでしょう。界王拳がどういう技かというと、自分の戦闘力を一時的に2倍3倍と高めることが出来る技です。強くて便利なんですが副作用もあって、あまり多用しすぎると身体への負担が大きく、かえって痛めることになります。

悟空がベジータと初めて戦ったとき、界王様から界王拳は2倍までと言われていました。しかしベジータは強く、悟空は逆転を狙い3倍、果ては4倍界王拳まで使ってしまい、身体はボロボロ、逆にさらなるピンチを招きました。

このエピソードなんかは完全にレバレッジの話そのものですね。まんまです。レバレッジは基本「無理をする」投資です。なのでレバレッジそのものを嫌う投資家もいます。だけれど、まったく使わないのももったいない話だとぼくは思います。レバレッジとどう付き合うか、これだと思います。

長くなりました。次回、レバレッジとの関連でロスカットのお話です。

記事一覧

CFD実験室その1 CFDとはなにか

CFD実験室その2 CFDの特徴

CFD実験室その3 GMOクリック証券で口座を開こう

CFD実験室その4 CFD口座を作ったら、まずは入金

CFD実験室その5 外国株CFDの銘柄を見ていく

CFD実験室その6 高配当銘柄の選び方

CFD実験室その7 金利調整額でさらに銘柄を絞り込む

CFD実験室その8 いよいよ銘柄決定

CFD実験室その9 何株買うのか決めつつ、レバレッジを考える

CFD実験室その10 レバレッジとロスカット、やや複雑な関係

CFD実験室その11 GMOクリック証券で外国株CFDを買う手順

CFD実験室その12 金利手数料を無くすマル秘取引術、オザワークス流

CFD実験室その13 株を買ったら、まずロスカットレートの設定

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